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「日本では余り知られていない機能性医療」のお話

更新日:2020年7月17日


IIN™では、医科学の科目も学びます。その1つが、機能性医学(Functional Medicine)です。


アメリカでは、機能性医学の現場で活躍しているヘルスコ―チも沢山います。


機能性医学は、1990年にアメリカのジェフリー・ブランド(Jeffrey Bland)博士によって提唱された「最先端科学と医学を融合した、生活習慣病や慢性病の治療法」で、病気の根本原因を探り、薬ではなく、食事や生活習慣等を正して治療をする方法です。アレルギーや原因不明の病気等、今までの検査で分からない、治らない病気や薬で苦しんでいる患者さんの多くが、機能性医師を訪れています。


リーキーガットも、機能性医学のアプローチが確立されるまでは原因不明の病気とされていました。腸を切除する外科的アプローチを推奨する医師もおり、今でも間違った診断をする医師はいるそうです。


機能性医学の検査方法に、エリミネーションダイエットがあります。これは、特定の食材を一定期間抜きながら調べる方法です。時間はかかりますが、患者さんには負担が少ない方法のようです。


IIN™でも講義を行っている機能性医療のヘイマン医師(Dr.Heyman)は、「Food is medicine」と言っています。


あなたが食べるものは、文字通りあなたの体と心のほぼすべての機能に影響を与えます。


良い意味でも、悪い意味でも。


ヘイマン医師曰く、「本物の食べ物は、私たちの生活・健康を豊かにし、家族を団結させ、活気のあるコミュニティを回復し、経済と環境を改善し、汚染を減らし、子供たちの成績を上げ、摂食障害・肥満・薬物乱用を回避するのに役立ちます。食糧は貧困・暴力・殺人・自殺さえも減らすことができます。つまり、食べ物は強力な薬で、細胞にとって大切なエネルギーで、体を作るために必要な唯一の『成分』です」


機能性医療のスーザン・ブラム医師(Dr.Susan Blum)もIIN™で講義を行っていますが、彼女の「体内炎症」の話がとても分かりやすかったです。講義内容の一部を紹介します。


「体内炎症の多くは私たちの食べ物・生活環境によって起こります。そして、体内炎症をできるだけ排除することが免疫向上につながり、免疫系の疾病を改善します。また、減量ができたりもします。


体内炎症の症状は、食物アレルギー・食物過敏として現れますが、その他、リーキーガット・糖尿病・リウマチなどがあります。


私達は、生まれ持った遺伝子を変えることはできませんが、その遺伝子がどのように反応するかはコントロールできます。そのコントロール方法として、免疫力の向上を意識した食事が有益で、それには、腸内環境を整えることが大切です。


食物アレルギーは、血液検査で知ることはできますが、食物過敏は血液検査ではなかなか知ることはできないです。その結果、間違った診断で薬漬けになってしまったりする患者が多いのです。」


ブラム医師のお話に興味のある方は、彼女の本(2013年の本で少し古いのですが)を読んでみてください。


医療・ヘルスケア業界で仕事をされている方であれば、personalized medicineという言葉は既に聞きなれているかと思いますが、personalized nutritionという考え方も、医療現場で意識され始めているそうです。


機能性医療の専門医は、このpersonalized nutritionにフォーカスを置いています。伝統的な医療ではなく、予防医療としての食事に重点を置いて慢性疾患を治療する専門医師も増えているそうです。


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