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  • Lottie

「心の扱い方 癖とウエルネスとの関係」のお話

更新日:2020年7月17日

緊急事態宣言が出て約1か月。一部の地域で解除されましたが、まだ不安や心配はありますよね。


そこで、「心の扱い方 癖とウエルネスとの関係」について、一緒に考えたいと思います。


皆さんにはどのような「癖」がありますか?


貧乏揺すりをしたり、緊張すると無意識に頭をかいたり、話し方であったり。


癖は様々ですよね。


癖(くせ)とは、「人が無意識のうちに、あるいは特に強く意識することなく行う習慣的な行動」「通常よりも不必要に偏向した反応として現れる動作」を指します。


ウエルネスとの関係を考えるにあたり、「癖」を「体の反応」 と「心の反応」に分けて考えてみましょう。


「体の反応」


”怖い”とか”危険”などのストレスを感じる時、無意識のうちに体を丸めたり、筋肉が緊張したりします。


この体の反応は、“自分を守る”という動作です。そして、脳神経系はこの”自分を守る”という体の動作を記憶していきます。


ストレス状況下において、繰り返し起こる体の反応や動作は、そのうち個人の体の癖となっていきます。


その癖に気がつかないまま時が経って行くと、筋肉や臓器など、全てを包み込んで私たちの身体の枠を形成している筋膜がどんどん分厚くなり、癖のままの姿勢が固定され、固定された姿勢はそのうち、その人自身になっていきます。


この固定された姿勢をリセットして、臓器を本来の位置に戻す方法として、私が良かったと実感したのが、ロルフィング。固くなった筋膜がほぐれ、「しっかり空気を吸ってる!」と実感し呼吸が楽になりました


ちなみに、私の元同僚が脱サラして、ロルフィングの資格を取り、現在ロルフィングサロンをやっています。


「感情の反応」


感情は、情報に思考が加わったもの。


体に癖があるように、私達の思考にも癖があります。心配する癖だったり、不安になる癖だったり、怖がる癖だったり、「ま、後でやろうか。」と言い訳をする癖だったり。


思考とは、「考えや思いを巡らせる行動で、結論を導き出す等何かしら一定の状態に達しようとする過程において、筋道や方法等を模索する精神活動」です。


思考は、発想やイメージ、心的表象。体の癖のように、直接的には観察できませんが、行動や自己報告から推測することは可能です。


思考は、親の価値観、環境、経験、学習等に影響され、私達は、無意識的に思考に支配されて、それが「癖」となっていきます。


つまり思考は、「すでにある情報から新しい情報を導き出す心の活動」なので、柔軟な考え方をするのが難しかったり、特定のイベントに感情的に反応するのも、「癖」が邪魔していたり、影響しているからです。


「ウエルネスとの関係性」


私達には、自分の心地よい領域、コンフォートゾーン(Comfort zone)があります。ストレスや不安を感じない、心が安定する領域です。


ちなみに私達には、このコンフォートゾーン(ストレスなし)の他に、学習ゾーン(軽度のストレス)と、危険ゾーン(重度のストレス)があり、このコンフォートゾーンから少しでも離れるとストレスを感じ、時には不安、心配、恐怖等の感情を味わいます。危険ゾーンは、パニックゾーンです。


なので、なかなか行動に移せなかったり、異なった考えを受け入れるのが困難なのも、このコンフォートゾーンに留まりたいという感情があるからです。


不安や心配も思考の癖です。


癖の場所は、運動調節・認知機能・感情・動機づけなどを司っている大脳基底核と関係しています。


その癖を邪魔し、行動に移すことができれば、思考や創造性を担う脳の最高中枢である、前頭前皮質が活性化していきます。それを続けていくにつれて、新たな「癖」ができていきます。


これが、「意識」「知識」「行動」による行動変容の脳科学的な説明です。


だからと言って、いきなり大胆な行動を取り、危険ゾーンで挑戦しても、行動変容は起きず、バーンアウトや適用障害等の精神疾患になる可能があります。


「心の扱い方」


「心の扱い方」は自分の「思考の癖」を知るところから始まります。


前述の通り、思考は、発想やイメージ、心的表象。体の癖のように、直接的には観察できませんが、行動や自己報告から推測することは可能です。


また、思考は、親の価値観、環境、経験、学習等に影響されます。

私達は、無意識的に思考に支配されて、それが「癖」となっいきます。


不安や心配も思考の癖です。どうしてよいかわからない時は、様々な負の感情が吹き出します。


どの情報が正しいのか?と感情的に反応するのではなく、心穏やかに、偏見をもたないで冷静に見極める事が大切です。また、自分の思考を過剰に評価しない事も大切です。


私がヘルスコーチングを行う時は、「感情は、情報+思考」とお伝えした上で、「思考には実態がない、重さもない、無味無臭です」とお伝えします。その上で、「目標を達成するという意識」「目標達成に必要な正しい知識」「目標達成後の自分を想像して行動」と、自分が生まれもった力を最大限に活かして自分らしくチャレンジする事を促します。


それを自ら可能とする手段として、クライアントにマインドフルネス・メディテーションをお勧めしています。マインドフルネス・メディテーションは、

(1)自分の思考の癖を知る

(2)思考を評価しない

(3)”Anchor thought、アンカーソート”テクニックを使って、思考にとらわれず、心と体をシンクロさせ、「ありのままの自分」「今の自分」に戻る

その結果、心が落ち着いてきます。「あるがままの自分をみること」「あるがままの自分を知ること」これが「自信」なのです。

私たちは毎日小さな選択、決断をしています。それは、気づくものもあれば、癖となっているから気づかないものもあります。


全部自分の選択、決断。


自分の思考の癖を知る。


大切な第一歩ですね。


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