• Lottie

「エモーショナル・イーティングのサイン、行動パターン」のお話

最終更新: 8月29日

前回のblogで「スポーツ心理学とエモーショナル・イーティング心理学の勉強をして、初めてアスリート・スポーツ愛好家で摂食障害に悩んでいる人が多いこと、摂食障害とスポーツ依存との関連性が強いことから一緒に議論されることが多いこと、そして、食との関係性に悩んでいるアスリート・スポーツ愛好家が少なくはないことを知りました。」とお話しました。

アメリカのスポーツ心理学の教科書に、“Eating Disorder”と“Disordered Eating”という言葉が出てきます。日本語では両方とも「摂食障害」と訳されてるようですが、2つは異なる意味で使用されます。

違いは、American Psychiatric Association (アメリカ精神医学会)が定義する診断基準と一致する状態か否か?です。つまり、Eating Disorderは、摂食障害としてアメリカ精神医学会が定義する診断基準があり、その基準で診断されます。その代表的なものが、神経性無食欲症、神経性大食症や、むちゃぐい障害です。一方、Disordered Eatingは、必ずしも摂食障害として診断されるものではなく、広義の意味で、食べ方のパターンが健全ではない行動を指します。EDNOSのように、過食症や拒食症とも特定できない「不特定の摂食障害」とも異なります。

エモーショナル・イーティングの定義は前回のblogで紹介しましたが、ある特定の感情に対処する為の健全ではない食習慣です。この行為のうち、摂食障害と診断されるものもあれば、診断されないものもあります。

早期発見・早期対処にはサインや行動パターンを知ること

エモーショナル・イーティングを繰り返すということは、その背景に心身に何等かの問題があるということです。それを放置すると、摂食障害に発展する可能性があるだけでなく、健康を害することにもなります。したがって、適切な対処をすることが望ましいと考えられています。

Disordered Eatingのサイン・行動パターンは様々ですが、代表的なものは次の通りです。

· 頻繁にダイエットを繰り返す

· 特定の食べ物や食事を抜くことに対して不安・苦闘を感じる

· 慢性的に体重の増減を繰り返す

· 食べ物や運動に関して強い固定的な考え方やルーティーンを持っている

· 食べる事に対して罪悪感・恥ずかしみという感情を持っている

· 常に食べ物、体重、ボディイメージのことを考えていて、クオリティー・オブ・ライフ(QOL)にマイナスな影響を与えている

· 食事に対するコントロールがきかない(例えば、強迫的な食習慣compulsive eating habits)

· 食べてはいけない食べ物を食べた後に、それを帳消しするために、運動、食事制限、断食もしくは排泄する浄化行為をする

Disordered Eatingで悩んでいる方の多くは、それが心身の健康に与える影響について理解していないそうです。例えば、肥満、骨が弱くなる、胃腸の問題、体内水分のバランスを崩す、低血圧、不安、うつ、社会的孤立等といった問題に発展する可能性があります。深刻な問題になる前に、専門家に相談することが望ましいと思います。

エモーショナル・イーティングの早期発見・早期対処をするには、そのサイン・行動パターンを知ることが大切です。エモーショナル・イーティングのサイン・行動パターンはDisordered Eatingのサイン・行動パターンと同様、人それぞれですが、代表的ものは次の通りです。

· 孤食・人に見られないように食べる

· 人と一緒に食べないようなものや量を独りで食べる

· 食べ物を隠す

· 悲しい・不安・罪悪感・恥ずかしい・心配・無力という感情

· 消化の問題・寝れない・体重の増減

上記のサイン・行動パターンに気づいたら、エモーショナル・イーティングの可能性を考えて、早い段階でその根本原因を探り、適切な対応を行うのが望ましいと思います。そのアクションの1つとして、エモーショナル・イーティング心理学のトレーニングを受けているヘルスコーチに相談するのも良いでしょう。

軽度のエモーショナル・イーティングと治療が必要な摂食障害の境界線の判断は難しいのですが、次の質問に対して1つでも当てはまる、もしくは少しでも判断に迷うのであれば、専門医に診てもらうことが大切です。

· 食べる量に対してコントロールを失っている

· お腹がはちきれぐらいまで食べた後、排泄する浄化行為を行っている

· 摂食障害に悩んでいる・過去に摂食障害になったことがある

· 隠れて食事をする

エモーショナル・イーティングの根本原因については、次回のblogで詳しくお話をしますが、多くの人は、情報過多の環境で何が正しい情報かわからなくなってしまったり、間違った情報に翻弄されたり、小さい時からの食習慣、そして、親、トレーナー、コーチや友達らの言葉(例えば「砂糖を摂ると動作が遅くなる」等)など、ちょっとしたことがきっかけで「食との関係性」が悪くなります。また、ストレスによる交感神経と副交感神経のアンバランスからくるホルモンの問題等も「食との関係性」を悪くする要因です。このように、ちょっとしたことで「食との関係性」が悪くなり、それがエモーショナル・イーティングの引き金になるのです。

アスリート・スポーツ愛好家が結果を出すためには、努力は惜しみません。ゆえに、アスリートウエルネスのピラミッド(※)についての理解が必要です。特に、アスリートウエルネスのピラミッドの、マインドセットのパートの理解が重要になってきます。このマインドセットが整っていないと、心技体のバランスが崩れるだけではなく、様々な問題に発展する可能性があります。

したがって、「食との関係性」を理解するにあたり、このマインドセットについても理解することが大切です。つまり、トレーニング・リカバリー・食事・休息・生活環境を統合的にみて、最高のパフォーマンスに欠かせない良質なエネルギーを得るには、「食との関係性」が重要なポイントでありながら、「スポーツを心から楽しいと感じているか?」「生きがいを感じているか?」「輝く人生を実現できていると感じているか?」という内的モチベーションも大きく影響をしているのです。

(※)アスリートウエルネスのピラミッドは、「Athlete Wellness™」における行動変容コーチングのアスリートウエルネスの動画を参照してください。


(注:前回のblogと前後して投稿されてしまっています。)

 
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