top of page
  • Lottie

「『Athlete Wellness™』における行動変容コーチング」のお話

更新日:2020年8月10日

ヘルスコーチは、「人々の健康づくりをサポートする仕事」。


インストラクター・トレーナーキャリアマガジン「月刊ネクスト」の2019年9月号(No.150)で、「ライフコーチに学ぶ食事指導と行動変容」の特集記事が掲載されました。そこに、「フィットネス指導者としても活かせるクライアントとのかかわりかたのヒント」として、ヘルスコーチの活動やヘルスコーチングモデル等が紹介されました。


以前blogでもご紹介しましたが、2020年世界のフィットネストレンドで、ヘルスコーチが9位に入り、ヘルスコーチへの感心や需要が高まってます。


しかし、残念ながら日本におけるヘルスコーチの知名度はまだ低いです。


先日開催したIIN卒業日本人ネットワークで一番盛り上がった議題も「どのようにして日本におけるヘルスコーチの知名度をあげる?」ということでした。


欧米でヘルスコーチが普及したのは、「医療制度の問題」「ウエルネスは目的ではなく、『生き生き活動する、チャレンジし続ける為の手段』と考えが変わった」「代替医療に対する市場の拡大」「自己成長の為に個人でコーチをつける文化がある」等の理由が上げられます。


特に、「ウエルネスは個人の責任」「成長思考(growth mindset)」「自己成長をするには、自分の課題を客観視できるコーチをつける」という考えが普及しているアメリカでは、自分に合ったヘルスコーチをつけている人は少なくありません。


また、2019年9月に行われたリサーチでも、ヘルスコーチを受けることにより健康に関する人生の質が向上する、という結果が明らかになり、「患者さんが本当に求めていたのはヘルスコ―チだ」「医師は治療・薬の処方をしますが、患者の細かなフォローをする時間がないし、いくら薬を飲んでも、病気の原因である生活習慣が変わらなければ、病気は治らない」等、医師自らヘルスコーチの必要性について述べる記事が、2020年1月のNYTimesに掲載されました。


このように、ヘルスコーチは、行動科学に基づいた方法で、クライアントの習慣・行動を改善することから、「患者さんの服薬コンプライアンスの向上のみならず、病気の根本原因となっている生活習慣を正すことができる」とし、アメリカでは、チ―ム医療にヘルスコーチを加える病院も増えています。特に、機能性医学を専門としている病院・クリニックでは、ヘルスコーチが活躍しています。


規制・市場環境等は異なるものの、私たちが直面している日本の現状を考えると、海外動向から学べることは沢山あると思います。


そこで、より多くの人に「ヘルスコーチ」に興味を持ってもらいたく、「ヘルスコーチとは何か?」「Athlete Wellness™における行動変容」についてお話します。


ヘルスコーチとは何か?


冒頭にあるように、ヘルスコーチとは、「人々の健康づくりをサポートする仕事」です。その手法や専門性は様々で、ヘルスコーチが卒業した学校や得意とする専門分野等で、活躍する場も異なります。


私が卒業したInstitute for Integrative Nutrition(IIN)は、integrated nutrition health coach(統合栄養学のホリスティックヘルスコーチ)を養成する専門学校です。IINのミッションは、「一人でも多くの方が健康で幸せな人生を送れる為に重要な役割を果たすこと。そして、その過程において、世界を変える波動効果を作り出すこと」です。


ミランダ・カー、アリシア・シルバーストーン、ボビー・ブラウン、エミリー・ディドナート、ニーナ・アグダルや、マドンナのパ―ソナルシェフを長年務めた西邨マユミさんもこの学校の卒業生です。


IINでは、Deepak Chopra、Dr Oz、Gabby Bernsteinやハーバード大学の教授等、最先端の医科学や行動科学等の領域で活躍されている人が講師をしています。常に枠にとらわれず、ミッションを実現するために、ヘルスコ―チの育成・継続研修等を行っています。


講義では、食事で病を克服した患者さんの体験談も直接聞くことができます。患者さんのお話を聞くとヘルスコーチングの可能性を実感します。私が受講していた時は、プロテニスプレイヤーのビーナス・ウィリアムズさんご本人から、免疫系疾患・シェーングレン症候群という病気を発症し、なかなか原因がわからず、世界ランク100圏外まで順位を落とし大変だった時の話や、野菜中心の食生活と出会い、選手として復帰するまでのお話を聞く事ができました。


統合栄養学のホリスティックヘルスコーチの仕事は、「クライアントの問題に着目するのではなく、その人全体を見渡して、根本原因と解決案をクライアントと一緒に探り、クライアント自ら問題解決の旅に踏み出す力を引き出し、後押しすること」です。


体は、身体、心、精神と絶妙なバランス関係を築いており、とても複雑です。統合栄養学のホリスティックヘルスコーチのアプローチは、機能性医学と同様に、クライアントのバランスを崩している根本的な原因にアプローチをします。


そして、生物学的個性を尊重し、食事、休息、運動、睡眠、生活リズム、人間関係、価値観、目標等について話し合いながら、 ⁣クライアントの心とマインドのパラダイムシフトを促し、自然な健康状態に戻すのをやさしくサポート・ファシリテーションします。


このヘルスコーチングの特徴は、Think outside of the box (枠の外で考える、新しい視点から考える)のアプローチ、ホリスティックに捉え、自然治癒力を最大限に活かすこと。

とはいっても、やはりわかりにくいと思う人はいるかと思います。そこで、私が実際に行うホリスティックヘルスコーチングの概要を動画にしましたので、是非、参考にしてみてくだい。



なぜ、Athlete Wellness™なのか?


他のビジネスと同様、ヘルスコーチングのビジネスを行う際は、ブランドとターゲットを明確にすることが重要です。


私は、現在、プロフェッショナルであり、ビジネスエグゼクティブであり、現役アスリートであり、ホリスティックヘルスコーチで、主婦です。このような複数の草鞋を履いてチャレンジし続けることは簡単な事ではありません。色々な経験をしてきました。私の実体験を活かすことに、ホリスティックヘルスコーチとしての価値があるのだと思っています。


私もそうでしたが、結果を出す為には「気合と不安の狭間」で走り続けます。不安だからこそ、体が発している信号に耳を傾けないで、走り続けるのです。そして、心技体のバランスを崩し、怪我をしたり体調を崩す結果に。


「疲れがとれない」「頭が痛い」「便秘」「やる気がない」「寝れない」「ストレス食い」等、体からの信号を無視して頑張り続けても、短期的に結果は出ても、長期的には望む結果はでませんし、その代償も少なくはありません。


Athlete Wellness™とは、「アスリートがひとりの人間として、現役中はもとより、第二の人生においても生き甲斐を見つけて輝く人生を実現できる基盤」「持続可能なパフォーマンスを支える心技体のバランスを可能とする基盤」と、私は定義しています。


Athlete Wellness™は、ビジネスエグゼクティブ、プロフェッショナルにも当てはまると考えています。なぜなら、彼ら、彼女らも結果を出すことが求められ、その為に努力を惜しまず、高い仕事倫理を持ち業務を行い、アスリートと同様に、肉体的・メンタル的なストレスを抱えているからです。


「Athlete Wellness ™」における行動変容コーチング


今までは、risk mitigation(リスクをどのように軽減するか?)という視点で考えるのが主流でしたが、今は、risk prevention、(リスクが起きないように予防できるか?)という予防的アプローチにシフトをしています。


そして、「ウエルネスは個人の責任」「成長思考(growth mindset)」「自分の課題を客観視できるコーチをつける」という動きが、日本でも出てきています。


パフォーマンス向上には、ある一定のストレスは必要ですが、過度なストレスや適切なリカバリーがない状態でのストレスは、バーンアウトや体調不良を引き起こす原因となる可能性があります。そして、心技体のバランスも崩れます。


私のヘルスコーチングの特徴は、「リカバリー」に着目したエネルギーマネジメントです。ちなみにここで言う「リカバリー」とは、「最適な細胞の生成・再生・維持に必要な回復」です。


そのプロセスは、リカバリーに影響を与える「ストレス」をホリスティックにみて、そのストレスの根本原因を一緒に探り、自ら改善できるように行動変容をファシリテーションするコーチングです。その結果、チャレンジし続ける事ができる良質なエネルギーを得ることができ、目標達成へのジャーニーを歩むことができるのです。これがAthlete Wellness™向上の為のホリスティックヘルスコーチングです。


Athlete Wellness™向上の為のホリスティックヘルスコーチングのフレームワークと、行動変容のポイントを簡単に説明した動画を作成しましたので、是非、参考にしてみてください。




動画を見終わって、「当たり前なこと」と思う方も人もいます。


「当たり前のことを当たり前にやる」


これが意外と難しいのです。


もしかして、「気合と不安の狭間」で走り続けていることに気づいていない方もいるかもしれません。


ちょっと立ち止まって、体が発している信号に耳を傾けてみてはいかがでしょうか? 


閲覧数:81回0件のコメント
bottom of page