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  • Lottie

「Athlete Wellness® Go beyond Sports Nutrition~目標達成へのもう一つのストーリー」のお話

先日「Athlete Wellness™ Go beyond Sports Nutrition~目標達成への3つの法則」で、私の実体験を交えて、目標達成に必要な3つの法則をご紹介しました。


「とても興味深い」


「とても、勉強になりました」


「コーチをつけるということは、確かに有益ですね」


とblogを読んでいただいた方からコメントを頂きました。ありがとうございました。



アスリートをサポート・応援される方の多くは、アスリートの目標達成を願っており、アスリートが目標達成をすれば、一緒になって喜びます。


これは、アスリートに限った話ではありません。スポーツ愛好家はもとより、目標に向かって頑張っている人全てに当てはまると思います。例えば、受験生、資格試験の勉強をしている人、営業目標達成に向けて頑張っているビジネスマン、ビジネスエグゼクティブになりたくて頑張っている人等も同様です。


私たちが見聞きする情報の多くは、「目標達成」にフォーカスをしたもの。


例えば、「最短で○○に合格するにはこれを抑えればよい!」「ハイパフォーマンスに必要なスキルはこれだ!」等、目標達成に必要なスキルや強いメンタルを得るにはどうすればよいのか?という情報や講座があふれています。


しかし、「目標達成」にはもう一つのストーリーがあることをご存知でしょうか?



先日、「アラフォー女性専門痛みの改善コーチング」をやられている先輩ヘルスコーチのミツさんとお話をする機会がありました。彼は、理学療法士をやりながらヘルスコーチとして、痛みに悩んでいるアラフォー女性にコーチングを行っています。


彼が「痛み改善」に着目したコーチングをやることになったきっかけをお聞きしたところ、「ある痛みに関する勉強会に参加した際、痛みを改善したくて整形外科に来院した患者さんの中で、レントゲン上は問題ないのになぜか痛みを訴える患者さんがいた、という話を聞きました。その患者さんは、構造上以外の問題(例えばメンタルや思考)にアプローチをすることで、痛みを改善できたそうです。それを知ったのがきっかけです。」と教えてくださりました。



その時、「ヘルスコーチxスポーツ心理学」+「私の経験」を軸に行うAthlete Wellness®コーチングは、アスリート・スポーツ愛好家や、コーポレートアスリートと呼ばれるビジネスエグゼクティブ・プロフェッショナル等、気合いと不安の狭間で悩んでいる多くの方をサポートすることであり、私にしかできないコーチングで、私の「真の目標達成」であると気づかされました。


Athlete Wellness®とは、


「アスリートがひとりの人間として、現役中はもとより、第二の人生においても生き甲斐を見つけて輝く人生を実現できる基盤。持続可能なパフォーマンスを支える心技体のバランスを整える基盤」

と私は定義をしています。


このことを物語っているドキュメンタリーをご紹介しながら「目標達成へのもう一つのストーリー」についてお話をします。



目標達成へのもう一つのストーリー


アスリートは、結果を出す為、多くのことを犠牲にして頑張っています。そして、アスリートである前に一人の人間であることを忘れ、気合と不安の狭間で悩んでいます。


そんな中、彼ら・彼女らをサポート、応援しているトレーナー、コーチ、親、スポンサー、企業は?オリンピックコミュニティーは?その悩みに向き合えているのでしょうか?

アスリートは弱い自分を見せることすらできず、誰にも相談できません。


アスリートは結果を出せないとなると、商品価値がなくなった商品のように扱われる。

このことを考えさせられる映画があります。それは、2020年7月末に配信されたHBO Sports ドキュメンタリー映画「The Weight of Gold」です。


このドキュメンタリーでは、大会後のバーンアウト等によるオリンピアンのメンタルヘルスの問題や、現役中・引退後のメンタルヘルスに関するサポートの必要性を、Michael Phelps, Apolo Ohno, Shaun White, Lolo Jones, Gracie Gold, Katie Uhlaender, Bode Miller, David Boudia, Jeremy Bloom, Sasha Cohen, and, posthumously, Steven Holcomb and Jeret "Speedy" Peterson (via his mother, Linda Peterson)らが、それぞれの経験を通じて訴えている、とてもパワフルなドキュメンタリーです。


残念ながら現時点では、日本では見ることができないのですが、この映画の作成に関わったMichael Phelps、Katie Uhlaender、Peter Carlisle、Brett Rapkin、スピーディー財団のShannon Deckerとセラピストによる「この映画で伝えたいことやこれからやるべきこと」についてのパネルディスカッションを、YouTubeで見ることはできます


このパネルディスカッションでは、「80%のオリンピアンは何等かのメンタルヘルスの問題に直面している」というセラピストによる問題提起や「金メダルを取っても、メダルを取れなくとも、彼らが経験するプレッシャーは壮絶であり、たとえ金メダルを取っても、同じレベルでパフォーマンスができなくなると『価値がなくなった商品』のような扱いを受ける」「アスリートは商品ではなく、一人の人間よ!」「プレッシャーに負けて助けを得ることができず、自殺した選手の話」など、オリンピアンのもう一つのストーリーを知ることができます。


また、オリンピアンはジュニア時代から特別な環境におかれ、怪我などで強化選手から外れた瞬間に全く異なる扱いを受けたり、世界のトップ10に入らなくなったとたんに、スポンサー契約が解除され、健康保険がなくなるなど、アメリカならではの話も出てきます。


パネルディスカッションでは、「オリンピックに行くアスリートは、ジュニアから目標設定をして確実に達成できるなど、特別な能力をもっている。一方で、何のために、誰の為に競技をしているのかわからなくなることがある。しかし、何のために、誰の為にスポーツをしているのか?それは、スポーツが純粋に好きだから。引退する時は、スポンサーの都合ではなく、自分が納得する形で引退したい」と本質に迫る話も聞けます。

スポーツ心理学では、スポーツ依存、摂食障害、うつ病等メンタルヘルスの問題に発展するきっかけにならない為にも、「スポーツが純粋に好きだから」という、スポーツを始めたきっかけの気持ちを大切にすることの重要性について議論されます。


また、アメリカでは、アスリートと指導者の関係性や、ジュニアアスリートと親の関わり方等が早くから研究され、対策も実施されています。(例えば、親の応援の仕方のガイダンスを発行して、必要以上にジュニアアスリートにプレッシャーが掛からないようにする)

日本もこうした動きから学ぶ事は沢山あると思います。


日本でこのドキュメンタリーが見れないのは本当に残念ですが、パネルディスカッションだけでも、アスリートをサポートしている多くの人に見て、考えてもらいたいと思いました。



Athlete Wellness®コーチングは、「真の目標達成」を後押しする


The Weight of Gold のメッセージは、アスリートのみならずコーポレートアスリートと呼ばれるビジネスエグゼクティブやプロフェッショナル等、結果を出す為に多くのことを犠牲にして頑張っている人にも当てはまると思います。なぜならば、彼ら・彼女らはアスリート・コーポレートアスリート・プロフェッショナル等である前に一人の人間であることを忘れがちで、気合と不安の狭間で悩んでいるからです。


「Athlete Wellness™ Go beyond Sports Nutrition~目標達成への3つの法則」には、「アスリートウエルネスなしでは、心技体のバランスは崩れ、短期的な目標は達成できても、長期的な目標の達成は困難になる」とお話しました。


そして、体的、精神的、社会的・生活面環境をホリスティック(統合的)にみて、目標達成に必要な「心技体」のバランスを整え、ライフステージ・生活環境等の変更に対応できるAthlete Wellness®を得ることで、良質なエネルギーを得ることができ、長期的な目標達成に向けてチャレンジし続けることができることも。


Michael Phelpsさんも「It is OK to say not OK(大丈夫じゃないといっても大丈夫)」と言っているように、「大丈夫じゃない」と正直に言うことも大切だと思いますし、そのように言える環境を作ることも大切です。


「大丈夫じゃない」と言えなくとも、体はSOSの信号を発信します。(例えば、パフォーマンスが落ちる、常にエネルギーがない、スポーツに対する情熱が薄れるなど)その体からの信号を見逃さないようにするのも大切です。そして、アスリートや頑張っている人をサポーターしている方にも、その信号を誠実に受け取り、彼・彼女のウエルネス向上の為に適切な対応をとれるように、心の余裕、心身のバランスが必要です。


Michael Phelps さんもパネルディスカッションで、「私の人生のゴールに向けてのジャーニーは始まったばかりです」と言っています。彼はセラピーを受けてAthlete Wellness®を得るジャーニーを始めた事で、人生のジャーニーも始めることができたのだと思っています。


パネルディスカッションでは、「パフォーマンスとメンタルヘルスは表裏一体だから、まず、アスリートのメンタルヘルスの問題を知ること、その問題に気づくことが大切。 」と、正しく、心技体のバランスへの正しい理解の重要性を訴えていました。


ヘルスコーチは、医療従事者やメンタルヘルスのセラピストではありませんが、あなたが体からの信号を誠実に受け取り、あなたを取り巻く環境が食事とパフォーマンス・行動に影響を与える要因であることに自ら気づき、自ら改善するサポートを後押しします。

欧米では、ヘルスコーチと医療従事者、トレーナーとの連携の需要が増し、チームでサポートをする場面が増えています。それは、ヘルスコーチは、アスリートと医療従事者・トレーナーとのギャップを埋めるサポートをできる立ち位置だからです。


「誰もが経験するエモーショナル・イーティング(Emotional Eating)」のお話で、私がエモーショナル・イーティングと思われる行動が増えたのが「ロースクール卒業後、法律事務所に入所した時期」だとお話をしました。


私は、資格試験に合格することを目標にしていたので、目標達成後に「で!?」と感じ、次に何を目標に頑張ればよいのか、しばらくわからなくなりました。


パネルディスカッションでは、オリンピアンが金メダルをとって、達成感ではなく、「で!?」という目標がなくなった感情の方が強くなってしまい、周りのリアクションと自分の中の感情の整理がつかなくなったという現実を紹介していました。


オリンピアンとはまったく次元は違いますが、今思えば、私もバーンアウトしていたのだと思います。その時の体からのSOS信号の1つが、エモーショナル・イーティングだったのです。


結果を出すことの大変さを、私は知っています。そして、目標達成後の不安も。


でお話をした法則の意味を理解し、生物学的個性を理解しているヘルスコーチとの出会いは、真の目標達成につながると思います。


今回ご紹介した「目標達成へのもう一つのストーリー」が、より多くの方の「真の目標達成」へのヒントになることを願っています。


※ Athlete Wellness®コーチングは、怪我からの復帰、エモーショナル・イーティングの克服、腸内環境の改善等、パフォーマンス向上やあなたの目標達成への後押しをするヘルスコーチングで、原則スポーツドクター、理学療法士、トレーナー等のあなたをみている(専門家)と連携をとりながら行うことを想定しています。コーチング内容によっては、専門家との連携なしでも行うことも可能です。


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