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Lottie

アスリートのメンタルヘルスについて考えてみませんか?

更新日:2021年8月12日

最高のパフォーマンスには、フィジカルとメンタルウエルネスの向上は欠かせません。


大阪なおみ選手がご自身のメンタルヘルスの問題を公表したことをきっかけに、日本でも少しづつアスリートのメンタルヘルスの問題について話題になるようになったと思います。


実は、2020年夏にアメリカで公開されたThe weight of goldというドキュメンタリーがきっかけでアメリカのオリンピック協会が本格的にアスリートのメンタルヘルス対策に取り組み始めたことをご存知でしょうか?


そして、先日ACSM(American College of Sports Medicineアメリカスポーツ医学会)がアスリートのメンタルヘルスについての提言を発表しました。それは、運動は脳の健康には効果的ではあるものの、運動をする人のメンタルヘルス問題について課題が沢山あるからです。


提言の詳細はACSMのページでご確認いただきたいのですが、彼らのデータによると中高大学生選手のうちanxiety(不安)を抱えている選手は女子選手で約30%、男子選手で約25%。そして、大学生選手の10%しかメンタルの問題があっても専門家に相談しないそうです。


そして、プロアスリート、トップアスリートもメンタルヘルスの問題を抱えており、約35%がdisordered eating (摂食障害)、バーンアウト、うつ、不安の問題を抱えているそうです。そして、プライバシーの問題、リカバリーの時間の問題、選手の自主性の問題などがプロ・トップアスリートのストレス要因に加わっているそうです。


「メンタルの問題を語ることが何となくタブーとなっている」とスポーツ現場で働く人指導者から聞いたことがあります。そして、選手も「メンタルが弱いと思われると不利」と考え相談する機会を逃してしまうようです。


しかし、誰もが風邪をひくように、誰もがメンタルの問題に直面すると思います。


深刻な問題になるか否かは、(1)メンタルフィットネスを日ごろから取り入れているか?(2)深刻な問題になる前に気軽の相談できる人がいるか(3)気軽に相談できる環境があるか?等要因は様々です。


目標に向かって努力をするのは当然です。しかし、ウエルネスを犠牲にしてまで頑張り続けるとその代償はとても大きいです。


先日blogでも書きましたが、独りで悩まないでいただきたいと思いますし、指導者の皆さんにも選手が出しているサインを見逃さないでいただきたいと思っています。




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